流し込み型アスファルト工法/アスファルトマスチック


NDマスチックは、水利構造物に適用するアスファルト混合物の流し込み工法です。割石等の空隙または構造体の間隙に水密性、たわみ性に優れたアスファルト混合物を流し込み充填することで、遮水性に富んだ強固な構造物を形成します。一般には骨材粒度によりサンドマスチック、グラベルマスチック、ストーンアスファルトと呼ばれています。
特長
- 流し込み
- 転圧が出来ない急な斜面でも流し込み工法なので施工が可能で、複雑な形状に対しても充填性に優れた工法です。また、陸上はもちろん水中でも適用可能です。
- 耐衝撃性、耐摩耗性、耐引張性
- 流し込まれたアスファルト混合物は割石や構造体等を覆い包み、空隙に充填され固結し、強固な構造体を作ります。
- たわみ性
- アスファルトマスチック混合物を使用するNDマスチックは、たわみ性が大きいので、沈下や変形に対して追従性があります。
- 安全性
- 海水に対する施工後の変化、変質が少なく化学的に非常に安定しており、水中への有害物溶出のない環境にやさしい工法です。
- 水密性
- 流し込みタイプのアスファルト混合物を使用しているので、水密性に優れ、波浪や流水の浸入を防ぐとともに土砂や汚水の漏えいを防止します。
用途
- 防波堤(傾斜堤)、河川堤防等の水流に対する強化
- 防波堤、護岸、堤防、導流堤等の捨石基礎の一体化
- 岸壁や防波堤等の基礎捨石やケーソン目地部からの内部土砂の流出防止
- アスファルト遮水層の保護層
- フィルダム、地下ダムの遮水壁
- 各構造物の接合部の遮水
- 廃棄物護岸等の管理型護岸の遮水
適用例

洗掘防止と縁端部の洗掘拡大防止


ケーソン目地やコンクリート護岸等の遮水及び、目地部からの土砂流出防止
流し込み作業の種類
バケット式
比較的水深の浅い箇所で大量打設が必要な防波堤の根固め等に使用されます。

パイプ方式
シュート方式やバケット方式で施工出来ない水深の深いところ、狭少部や施工精度が要求されるところに使用されます。
