日本道路グループは「ESG経営を推進することによって、社会から信頼され、存続を望まれる企業となるとともに、持続可能な社会づくりに貢献する」ことを経営理念に掲げています。また、「サステナビリティに関する基本方針」の中で、「社会貢献活動を通じた地域社会との連携」を掲げ、より良い社会の実現のためにさまざまな活動に取り組んでいます。
社会貢献活動の取り組み
当社グループは各事業所において実施する社会貢献の取り組みを「CSR活動広場」として社内ネットワークを通じて登録・共有しています。事業所独自の取り組みや関係先からの依頼も含め年間300件ほどの活動を全国で実施しています。
また、これらの活動の中から、当社グループの企業価値向上に貢献する活動については「CSR表彰」としてその取り組みを表彰しています。

スポーツメディア(株)東雲スイミングクラブ「森の探検隊」
当社グループ会社であるスポーツメディア(株)東雲スイミングクラブでは、2015年から次世代育成の活動『森の探検隊』において、子ども時代でしか身につけられない自然への気づきと感性を育む活動を行っています。参加者は幼稚園年長生、小学校2年生で構成され、広島県北部に位置する安芸太田町井仁地区の「井仁の棚田」周辺で「3つの季節」にわたり収穫体験や自然散策を行い、見たり感じたりしたことを創作で表現し、互いに発表しあっています。子ども時代にしか身につけられない自然への"気づき"と感性を育むことを狙いとした野外活動です。
なお、本取り組みは、文部科学省主催の2017年度「青少年の体験活動推進企業表彰」で「審査委員会特別賞」(中小企業部門)を受賞しました。
熊野古道「道普請(みちぶしん)」
当社グループは和歌山県にある世界遺産「熊野古道」の維持修復活動プログラム 「道普請ウォーク」に参加しています。熊野古道は2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されましたが、熊野古道のある紀伊山地は、年間を通して雨量が多く、たびたび台風や豪雨などの災害に見舞われる地域でもあります。大雨が降ると参詣道の土が流れてしまうため、継続的な補修が必要となります。道づくりのプロとして90年にわたり、これまでさまざまな舗装工事に携わってきた当社ですが、世界遺産の修復・保全活動にボランティア活動を通じて携わることで、「道をつくる」「道をまもる」ことの大切さを参加者全員が感じ、改めて道路舗装会社の社員としての自覚と意義を感じています。
地域社会に根差した活動
東京支店神奈川合材センターでは、近隣の横浜市立飯田北いちょう小学校に協力を依頼し、合材センターの壁に掲げる絵の募集を行いました。絵のテーマは、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」に絡めて、「大人になってもずっと住んでいたいまち」としました。この募集に対して、64名の子どもたちから作品が届きました。ご応募に対する感謝の思いから、同センターから応募者全員に記念品をプレゼントしました。現在は採用した3枚の絵を合材センターの壁に大きく掲げ、地域の方々にもかわいらしい絵を楽しんでいただいています。今後も地域に根ざした活動を続けていきます。
次世代育成の取り組み
自治体や学校からの要請に応え、中・高校生を対象とした工事現場、技術研究所などの見学会や企業訪問、体験学習の受け入れを行っています。各種の経験を通じて、今まで知らなかった道路の仕組みや機能、社会とのつながりを理解してもらえるよう取り組んでいます。道づくりを通じて街づくり、社会づくりに貢献し、次世代を担う若い力に少しでも道路建設の魅力が伝わるよう、今後も継続して活動していきます。
生物多様性保全に関する活動

当社グループは2020年12月に「日本道路生物多様性行動指針」(PDF : 113KB)を制定し、幅広い環境活動を展開しながら、生物多様性に対する課題に取り組んでいます。