中温化アスファルト舗装


セミホットペーブは、特殊添加剤「セミホットサポート」をプラントミックス方式で添加することにより、製造・施工時の温度を30℃程度低下させることを可能にした中温化アスファルト舗装です。セミホットサポートを使用することで温度を低減させても通常混合物と同等の混合性と締固め性を有します。そのため、通常のアスファルト混合物と同等の性状および施工性を確保することが可能です。寒冷期舗装や薄層舗装といった混合物温度の低下が懸念される場合の施工に対しても必要以上に製造温度を上げる必要がなく対応可能です。また、カラー化も可能です。
特長
- CO2の削減
- アスファルト混合物の製造温度を30℃程度下げることで地球温暖化現象の要因であるCO2を削減できます。
- 施工性の確保
- 施工温度が30℃程度下がっても、通常のアスファルト混合物と変わらない施工ができます。
- 早期交通開放
- 施工温度を下げることで、通常よりも早く交通開放が可能となり、車線規制による交通渋滞緩和に寄与します。
- 寒冷期に強い
- 施工温度を低く設定できるので、施工温度の確保が困難な寒冷期の舗装・薄層舗装・橋面舗装に適しています。
- 全ての混合物に適用可能
- 新規または再生の一般的なアスファルト混合物全般、およびポーラスアスファルト混合物に適用可能です。
用途
- 通常のアスファルト舗装
- 早期交通開放のため中温化が要求される箇所(シックリフト工法への適用、打換工事における厚層施工、多層施工)
- 施工性の改善(急激な温度低下が懸念される寒冷期の舗装、薄層舗装、橋面舗装)
- ※この場合、製造温度は通常と同じです。
物性比較(例)
通常よりも30℃程度低い温度で製造されるセミホットペーブと通常混合物(ストレートアスファルトの場合は160℃で混合・145℃で締固め、改質アスファルトの場合は175℃で混合・155℃で締固め)の品質を比較するとほぼ同質の値が得られており密粒度アスファルト混合物はもとより他の様々な混合物を用いたアスファルト舗装に適用が可能です。

CO2削減(例)
セミホットペーブは、通常混合物に比べ30℃程度低い温度で製造することにより、製造加熱時に排出されるCO2の量を約16%削減することができ、環境保全に貢献します。

「舗装の環境負荷低減に関する算定ガイドブック」
早期交通開放(例)
通常混合物に比べ40分ほど早期に交通開放が可能になります。
