シャットファルト

塗布型遮熱性舗装

シャットファルトはアスファルト舗装などの表面に遮熱材(太陽光を反射する特殊顔料を混合した樹脂)を塗布することにより、路面温度の上昇を抑制する舗装です。特殊顔料が太陽光の赤外線を反射させ、舗装体の蓄熱量を減少させます。バインダには、2液硬化型樹脂系、エマルジョン型樹脂系、ウレタン樹脂系があり、下地となる舗装の種類や用途により使い分けができます。また、2液硬化型樹脂系には施工時の臭気を低減したタイプのものもあります。

特長

温度低減効果
通常のアスファルト舗装に比べて、夏期の路面温度が10℃程度低減できます。
設備不要
散水設備など特別な付帯設備を必要としません。
排水機能
母体がポーラスアスファルト舗装の場合、排水機能や低騒音機能を低下させることなく、骨材飛散や空隙つぶれを抑制できます。
耐流動性
路面温度の上昇を抑制することにより、舗装のわだち掘れを低減できます。
景観性
カラー化が可能です。

用途

  • ヒートアイランド対策として、都市街路の車道・歩道
  • 公園の広場・駐車場 など

概念図

概念図
※下地舗装が透水性舗装の場合、路床上にフィルター層を設ける場合があります。

路面温度の測定例

測定時期:7月

路面温度の測定例
路面温度の測定例

カラー例

施工例

標準施工手順

2液硬化型樹脂系
eco「環境ラベル及び宣言(タイプII)」ISO14021規格