薄層TマックスS

多機能型薄層砕石マスチック舗装

薄層TマックスSは、骨材の最大粒径を5mmとしさらに、 一般的な砕石マスチックより骨材粒度をやや粗く、モルタル分が少なくなるように設定したポーラスアスファルト舗装の路面に近い多機能型薄層砕石マスチック舗装です。

特長

機能性
ポーラスアスファルト舗装に近いきめ深さを持つ路面なので、雨天時の走行安定性と騒音低減効果を有します。また、老朽化した路面のリフレッシュにより、すべり抵抗性を回復し、平たん性を改善します。
耐久性
粗骨材相互の良好なかみ合わせと、そこに充填された良質なアスファルトマスチックの効果で、耐流動性・耐摩耗性に優れた舗装です。
予防的維持
ひび割れからの雨水の浸入を防止することにより、既設舗装の構造的機能を維持します。
経済性
標準厚さが20~25mmと薄く、路面切削を必要としない工法であり、経済的です。
砕石需給のバランス確保
5mm以下の骨材を多用するので、天然資源のバランスを図ることに貢献します。

用途

  • 排水性舗装に近い路面性能が要求される箇所
  • 自動車騒音が問題となる道路
  • 都市部の幹線道路
  • 市街地道路 など

標準断面例

従来工法と薄層TマックスSの断面構成の比較

薄層TマックスSの合成粒度

路面のきめ深さ/すべり抵抗値

耐摩耗性/耐流動性(例)

タイヤ/路面騒音(例)

施工上の留意点

  • ひび割れが著しい場合は、シーリングなどの事前処置を行います。
  • 特に骨材の飛散が心配される箇所(交差点等)に適用する場合は、ポリマー改質アスファルトH型を使用する場合があります。