国内初!使用済み漁網をリサイクルした舗装材の実証実験を開始しました

日本道路株式会社が2020年に開発した、使用済みPETボトルなどの廃PETを使用したリサイクル工法「PETアスコン 」は、循環型社会の形成に貢献するとともに、高耐久性による舗装の長寿命化や修繕コストの抑制が可能な工法として好評いただいています。駐車場や BRT専用道 などさまざまな現場で施工され、施工実績は30万㎡を突破、500mlPETボトルに換算して約320万本以上の廃PETを有効活用してきました。

 

この度日本道路(株)東北支店宮城営業所は、PETボトルに続く廃PETのリサイクルの取り組みとして、宮城県循環型社会推進課と共同で、 PET製廃漁網の舗装材への活用に取り組むこととなりました。本取り組みは、産業廃棄物の3Rに繋がる技術や製品の開発を目的とした「令和5年度みやぎ産業廃棄物3R等推進事業費補助金(研究開発等)」に採択されており、宮城県より実証事業に関する経費の一部の補助を受けています。

 

廃漁網(使用済み漁網)は、近年注目されている海洋プラスチックごみの中でも大きな割合を占めており、水産業が盛んで漁網会社の製造・補修工場が数多く立地している宮城県は、廃漁網の発生量が国内最多と言われています。製網業界では廃漁網の有効活用に取り組んでおり、ナイロン製の漁網は既に、衣服やカバンなどへのアップサイクルが進んでいます。しかし、廃漁網の6~7割を占めるPET製の漁網はリサイクル技術が確立されておらず、現在宮城県内では年間500~600トンのPET製廃漁網が廃棄されている状況です。

使用済みのPET製漁網(国内全体のPET製廃漁網の5~6割が宮城県内で発生)
使用済みのPET製漁網(国内全体のPET製廃漁網の5~6割が宮城県内で発生)

これまで捨てられていたPET製廃漁網をリサイクルすることができれば、廃漁網の焼却処理で発生するCO₂の削減、埋め立て処分場所の問題の解決に繋がります。また、PET製廃漁網を活用した舗装は、舗装材の製造時に発生するCO₂排出量が従来の舗装材よりも約13%削減できるほか、室内試験では従来の約2倍の耐久性を確認しており、舗装の長寿命化により将来発生するCO₂排出量の削減が見込めます。

2023年12月13日、この廃漁網をリサイクルした舗装の施工が宮城県岩沼市の県道で行われ、県内のテレビ局をはじめ多くの報道機関に取材していただきました。従来の舗装材も隣の区間に施工し、今後1年をかけて、交通量の多い県道でのひび割れやわだちの発生状況を比較・検証していきます。

施工の様子(岩沼市下野郷指ノ下地内・県道10号塩釜亘理線)
施工の様子(岩沼市下野郷指ノ下地内・県道10号塩釜亘理線)

※詳細は宮城県の報道発表資料をご覧ください。

本件に対するお問い合わせ先

日本道路株式会社 総合企画部
TEL:03-4218-4891(代表)またはお問い合わせフォーム



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