日本道路株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石井敏行)は、アスファルト混合物の製造・施工時の温度を大幅に低減できる「低温化アスファルト混合物」(以下、本製品)の開発検証を、2025年から進めています。
本製品は、夏季の屋外作業における熱中症リスクの軽減や、遠方地域や被災地の復興支援の拡大を目的に、当社の水で固まる反応硬化型常温合材「ミニロードK」の技術を応用して開発したものです。
反応硬化型常温合材は、水を散布することで化学反応により強度を発現します。この技術をアスファルト混合物に応用することで、一般的な中温化技術よりも低い温度で製造でき、常温域での施工が可能となります。なお、中温化技術では、通常のアスファルト混合物と比べて製造・施工時の温度をおおむね30℃低減できます。
これまで室内検討を行い、混合物の性状や可使時間の延長方法などを評価してきました。その結果、本製品が十分な耐久性と初期強度を有すること、また、製造後、おおむね6時間まで可使時間を確保できることを確認しています。
こうした結果を踏まえ、2026年8月、当社のアスファルト合材工場敷地内で、本製品の製造および施工を実施しました。施工には、一般的な加熱アスファルト混合物に使用する重機を用い、製造性と施工性を検証しております。
実地検証では、本製品を製造してから6時間後に施工し、隣接箇所では一般的な加熱アスファルト混合物の施工を行い、サーモグラフィによる比較を通じて作業環境の違いを確認しました。その結果、本製品の製造性・施工性は良好であることを確認でき、サーモグラフィ画像および作業員への聞き取りからも、作業環境の大幅な改善が確認されました。今後は、継続して長期的なモニタリングを実施し、供用性を評価していきます。
社会的ニーズに応える重要な技術として、本製品の展開を行っていくことで我が国におけるインフラ技術の一層の発展に貢献してまいります。
左:本製品 右:加熱アスファルト混合物
左:本製品 右:加熱アスファルト混合物
- 低温化アスファルトを検証/常温域で施工可能、遠方への施工に期待(2026.11.05日刊建設工業新聞_003面)
- 低温アス混合物を実証施工 良好な施工性を確認(2026.11.06建設通信新聞_003面)
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