石油アスファルトを天然・植物由来バインダで代替する「ボタニカルペーブ」全国初となる公道での社会実装検証を茨城県土浦市で実施

日本道路株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石井敏行)は、B2SQUARE(本社:ドイツ、CEO:Frank H.W. Albrecht)と共同で、石油アスファルト代替を目指すバインダ「ボタニカルファルト」(以下、本製品)の開発・検証を進めています。
本製品は、カシューナッツ殻由来の油脂類と天然由来樹脂を原料とした環境に優しい天然・植物由来のバインダです。供給不安定化が懸念される「石油アスファルト」を100%代替可能な革新的な材料を目指すとともに、バイオマス由来の材料であることから、本製品を用いた混合物「ボタニカルペーブ」は、一般的なアスファルト混合物よりもCO2排出量を大幅に削減することを可能としています。
日本道路は、2022年から本製品を用いた舗装用混合物の性能評価を進め、全国各地で試験施工を行うとともに、大型車や重機が通行する箇所で供用性や耐久性を確認し、改良を重ねてきました。
このたび、周辺住民の皆様やゼロカーボンシティ宣言を発表している茨城県土浦市(当社技術研究所所在地)の協力のもと、2026年7月に全国で初となる公道での社会実装工事を実施しました。本工事を通じて、製造から施工まで既存設備を活用できること、また、施工性が一般的なアスファルト舗装と同様であることを確認しています。今後も、供用後の状況を継続的にモニタリングし、長期的な性能を検証していく予定です。また、この社会実装工事では、同市建設部職員への見学・説明会を実施し、道路舗装分野のカーボンニュートラルに向けた意見交換を行いました。
今回の工事におけるCO2排出量の試算では、従来のアスファルト混合物に対して100%以上のCO2排出量削減効果が見込まれています。

土浦市建設部道路管理課からのコメント

今回、全国で初めて公道において「ボタニカルペーブ」の社会実装が行われたことを、大変意義深く感じております。土浦市は、2050年までの二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、市民生活や経済活動を支える道路インフラについても、その機能や安全性、持続可能性を確保しながら、環境負荷を低減していくことが重要であると考えております。石油アスファルトを植物・天然由来の材料で代替する本技術は、道路舗装の品質を維持しながら脱炭素化を図る、新たな可能性を示すものと期待しています。今回の実証を契機として、日本道路株式会社との知見や技術の共有をさらに進め、実道での検証を積み重ねながら、環境とインフラ整備が両立する持続可能な道路づくりの実現に取り組んでまいります。

当社では、今後も積極的な社会実装工事と検証を通じて、環境配慮型舗装技術の一層の発展に貢献していきます。

ボタニカルファルトの素材(粉体)
ボタニカルファルトの素材(粉体)
ボタニカルファルトの素材(液体)
ボタニカルファルトの素材(液体)
土浦市道での施工の様子
土浦市道での施工の様子
施工後の完成写真
施工後の完成写真

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