生物多様性への対応

  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう

サステナブルな社会づくりに貢献する企業として SDGsの対応、生物多様性への配慮に取り組むことは、企業の責任であると考えています。生物多様性は、気候変動問題と同様、グローバルな課題であると同時に、あらゆる地域における身近な課題でもあります。

当社グループは、「自然共生社会の構築を通じた持続可能な社会の実現を目指す」ことを目的として2020年12月に「日本道路生物多様性行動指針」を制定しました。

自然共生社会の構築は、気候変動対策や循環型社会の構築とも密接に関連し、これらの課題に取り組むことで事業活動の中に、脱炭素化、資源循環、生物多様性の保全といった、SDGsの様々なゴールに貢献する取組みを推進します。

日本道路生物多様性行動指針
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30by30アライアンスへの参加

日本道路グループは、2022年4月環境省が創設した「生物多様性のための30by30アライアンス」の趣旨に賛同し、参加しました。このアライアンスは、2030年までに陸と海の30%の保全を目指す目標である「30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標」達成に向けた取り組みをオールジャパンで進めていくためのもので、企業 ・地方自治体 ・ 団体によって構成された有志連合です。

生物多様性保全に関する活動

当社グループは、地方自治体、NPO・NGO、地域社会とコミュニケーションを図り、全国の各拠点で生物多様性保全の活動に取り組んでいます。

梼原町森林ボランティア協働の森づくり事業(中国支店・四国支店)

日本道路と高知県、梼原町は2008年に「環境先進企業との協働の森づくり事業」のパートナーズ協定を締結し、高知県西部・梼原町の仲間なかいだ地区にある「日本道路の森」において、地球温暖化の防止と地域産業の要である豊かな森づくりに取り組んでいます。年に1度、間伐や植樹体験、セラピーロード(森林セラピーに適した道として認定された道)の清掃、修復などを行い、地元の方々と交流を続けています。

熊野古道「道普請」(関西支店)

世界遺産・熊野古道で和歌山県が主催する参詣道保全プログラムに2018年から参加しています。峠ごとに異なる草花や樹木が自生する熊野古道で、雨による土砂流出を防ぐため、道の修復作業を行っています。

渡良瀬遊水地ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦(北関東支店)

ラムサール条約登録湿地であり、国内最大の遊水地である「渡良瀬遊水地」において、貴重な湿地環境を保全するため、栃木県小山市主催で行われている、湿地の希少植物の生育に悪影響を及ぼすヤナギやセイタカアワダチソウの抜き取り作業「ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦」に参加しています。

藤前干潟クリーン大作戦(中部支店)

愛知県名古屋市のラムサール条約登録湿地「藤前干潟」の清掃活動に参加しています。この活動は、さまざまな生物のオアシスである藤前干潟の保全だけでなく、その先の伊勢湾や太平洋へのごみ流出を防ぐことにもつながる活動です。

佐潟クリーンアップ活動「潟普請」(北信越支店)

越後平野に位置する国内最大の砂丘湖であり、ラムサール条約にも登録されている「佐潟」にて、佐潟クリーンアップ実行委員会主催で行われている「潟普請」に地元・赤塚中学校の生徒の皆さんとともに参加し、全国有数の水鳥の越冬地である佐潟の豊かな自然環境を保全するお手伝いをしています。

森林ボランティア活動(北海道支店)

NPO法人北海道森林ボランティア協会主催のボランティア活動に参加しています。植樹や整理伐(枯死した樹木などを除去)を通じて、人と自然がバランスよく共生できる環境の保全・促進に寄与しています。