

時短勤務から
部門異動まで。
「これ」が私の
ワークスタイル
働き方は、十人十色。時短制度、部門異動、育休取得、海外挑戦―。一人ひとりが望むキャリアや生活に合わせて働き方を選択できる日本道路で、5人の社員が選んだ「私のワークスタイル」について話してもらいました。
MEMBERS
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M.N.さん
積算東京支店工務部所属。結婚・出産を経験し、現場事務所での業務から積算業務へとキャリアチェンジ。時短制度を活用しながら、育児と仕事を両立している。
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Y.K.さん
施工管理関西支店南大阪出張所所属。東京支店や関西支店など、複数の支店での勤務経験を持つ。現場のリーダーを務めながら、育休を取得した。
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M.M.さん
製造管理桑名アスコン所属。製販部門で13年のキャリアを持つ中堅社員。プラントでの勤務経験が豊富で、2023年には「産後パパ育休」を取得した。
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A.N.さん
技術研究東京技術センター所属。現場代理人として活躍した後、技術センターへ異動。現在は3次元設計などを担当し、新しい技術の導入・活用に取り組んでいる。
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H.T.N.さん
施工管理海外事業部所属。ミャンマー出身。2014年の入社以来、海外事業部や中部支店、東京支店で経験を積み、現在は工事と設計業務の両方に携わっている。
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※所属や年次などは取材当時です

「育児と仕事を両立する」。
社員に応える制度と環境

入社した当初は、現場事務所で工事の変更書類や図面修正などを担当していました。現場なので、働き方はどうしても不規則でしたね。忙しい時は、朝始業して夜遅くまで残業することもありました。でも、出産した後は、保育園の時間があるので、時短制度を利用。8時間労働から6時間労働に変更しています。あとは、希望して部門も異動しました。育休明けから東京支店工務部で積算(見積もり)を担当しています。予定の読める業務なので、スケジュール管理や調整がしやすい部門なんです。家庭を大事にしながら、周りに迷惑をかけずに働けることがありがたいです。

中部支店の桑名アスコンで13年間、プラントに勤務しています。2023年の3月に子供が生まれた時、ちょうど「産後パパ育休」という制度ができたタイミングでした。生後8週の間に計4週間を取得できる制度で、私は1ヶ月の休みを取りました。正直、職場に40代以上の方が多いので、最初は言い出しづらかったです。でも「育休を取ります」と言ったら、「可愛い盛りだろうね。いつからにする?」と、すんなり受け入れてもらえました。自分の抜けた仕事が同僚に回ることには気を遣いましたが、プラント勤務でも制度を活用できることを後輩にも知ってもらえたらと思います。

関西支店の大阪営業所南大阪出張所に所属しています。私は、2ヶ月の育休を取得しました。ちょうど担当していた現場が終わるタイミングだったので、上司にも伝えやすかったですね。ただ、「2ヶ月は長いのかな。ダメならダメでいいか」という気持ちで話をしました。上司からは、スムーズにOKが出て拍子抜けしたくらいです。40代、50代の先輩方からも「絶対取っておいたほうがいいよ」「子どもの成長は見逃すと後悔するよ!」と背中を押されました。

キャリアチェンジで見つけた自分らしい働き方

私はミャンマー出身で、2014年入社です。入社した当初は海外事業部に所属していました。その後、中部支店や東京支店で現場の施工管理も経験し、途中、持病の手術で休職する期間もあったんですが、充分な療養ができて続けられています。現在所属する海外事業部では、日本の技術を海外に展開する仕事をしていますが、意外と休暇も取りやすいです。担当している国はタイで、日本と文化も考え方も違いますが、その違いを肌で感じながら仕事ができるのも魅力です。

私は元々、東京都の現場代理人として現場管理を行っていました。生活リズムを整えやすい部署への異動を考えたのは、持病がきっかけです。相談した上司がすぐに動いてくれて、2024年の4月から、東京技術センターで3次元設計を担当しています。大学では生態系やまちづくりを学んでいたので、現在の3次元データ作成は全く違う分野です。まだ半年程度で慣れない部分も多いのですが、上司が非常に詳しく、日々新しい発見があって面白いです。病気は予想外でしたが…色んな方のおかげで、体を大事にしながら働けています。

社員が評価する
「働きやすさ」の現在地。
見えてきた成果と課題

働きやすさを100点満点で評価すると、会社全体で50点くらいでしょうか。もっとよくできると思っています!昔よりは確実に良くなっていて、特に有給休暇が取りやすくなりました。「なんで休暇を取らないんだ」と、叱られるくらいです(笑)。時短制度を使っているので、より効率的に仕事を進められるよう、生産性を上げていくことが今後の課題です。みんなで知恵を出し合って、より良い働き方を実現していきたいと思っています。

私も50〜60点くらいですね。M.N.さんがおっしゃったように、限られた時間でいかに生産性を上げていくかが重要で…難しいです。13年前に入社した頃は、休みなしで働くようなこともありましたが、今は「45時間」の残業時間基準があり、それを超えることはほぼなくなりました。午後4時以降の業務については、優先度を確認しながら翌日のスケジュールに組み込むなど、計画的な時間管理を心がけています。ただ、「時間を意識した働き方」は若手を中心に浸透している一方で、全世代の浸透はまだまだなんです。建設業界の会社はどこもそうだと思いますが、30代後半から40代の中間層の社員が少ないことが原因で、橋渡し役が不足している中でどう伝えていくかが課題です。

私個人としては70点ですが、場所や時期によって状況はさまざまで「何点!」と評価しにくいですね。例えば、大規模プロジェクトが集中する地域では、一時的に業務が繁忙になることもあります。ただ、会社としても状況は把握していて、工程の見直しや業務の効率化など、働き方の改善に向けた取り組みを進めています。まだ道半ばの部分もありますが、着実に良い方向に向かっていると感じています。

私の評価は60点くらいですね。海外事業部では、仕事を進める上で休暇が取りやすい環境が整っていますし、自分の体調管理もしやすい。ただ、業務に対する熱意が強い方も多く心配になる場面もあります。その情熱と休暇のバランスを取ることが、これからの課題かもしれません。会社全体としては、一人ひとりの働き方の違いを理解し、それを尊重する文化が根付いてきていると感じています。

人がつくる、働く環境。
どんな社員が、どんな雰囲気で働いているのか

日本道路の特徴は、素直でまじめな人が多いこと。完成検査の時なども、お役所の方から「日本道路さんは落ち着いた感じの方が多いですね」と言われます。時にはもう少し自分たちの技術力や実績をアピールしてもいいのかもしれませんが、その分、社内の人間関係も気負いがなく、相談しやすい雰囲気があって働きやすいんです。

私の所属する出張所は、所長が40代前半で、その下が20代から30代中心。事務所内はみんなでワイワイ話せる雰囲気です。もちろん忙しい時は緊張感もありますが、普段はとてもフランクな環境です。若い人が増えているので、配属先で友達がいなくて一人暮らしをしている人でも、すぐに仲良くなれる環境があります。

東京支店には、女性技術者が予想以上に多くて驚きました。定期的に女性社員の交流会もあり、3年目の私も本音で話せる場になっています。私が関わった現場では女性専用トイレや更衣室は必ず確保されていて、特に東京都発注の現場では、女性専用トイレが完備されているか検査されます。会社として女性が働きやすい環境づくりを真剣に考えているのを感じます。

未来を見据えた
働き方改革は、
これからも続く

どの会社を選んでも、不安はあると思います。でも、日本道路の強みは「人の良さ」。これは本当に大きいんです。同じ仕事でも、周りの雰囲気で全然やりやすさが変わります。わからないことがあれば、すぐに相談できる。その質問に「自分で考えろ」とは言わず、必ず丁寧に教えてくれる。入社後のキャリアも、私のように“製販”一筋でいくのも、工事現場に行くのも、海外事業に挑戦するのも、自分次第。さまざまな選択肢の中から、必ず自分の能力を活かせる場所が見つかるはずです。

育児をしながら働くようになって、会社の充実した制度と、それを活用できる雰囲気を実感しています。自分のライフステージに合わせた働き方を選択できる。それを上司や同僚が理解し、サポートしてくれる。長く働き続けられる会社だと思います。

学生の段階で、土木の専門知識がなくても心配はいりません。私の同期にも、全く違う分野から来た人がいますが、充実した研修制度で必要なスキルは身につきます。それに、実は…大学で学んだことは、入社時にはほとんどの人が忘れているんです(笑)。昔ほど体力仕事も多くはありません。情報化施工という技術が進んで、機械にデータを入力すれば自動で作業してくれるようになって業務量も落ち着きました。ただ、仕事がら、夜間工事もあるので理解はしておく必要はあると思います。

入社3年目の私から見ても、技術の習得はもちろん大切ですが、それ以上に大切なことがあります。困ったときに、ためらわず相談できる環境があることです。現場から技術センターへの異動を経験して感じたのは、新しいことにチャレンジする機会が多く、それをサポートする体制も整っているということ。この会社には、若手が伸びていける環境が整っています。

本当に人を大事にしてくれます。私自身、ミャンマー出身で、日本語や日本の文化への不安もありました。でも、周りの方々が親身になってサポートしてくれて、海外事業のフィールドで活躍できています。特に女性の方に伝えたいのですが、東南アジアでは建設業界でも女性の活躍が当たり前です。日本も確実にその方向に向かっています。ICT化が進み、女性の技術者としての活躍の場も広がっています。
