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特殊機械の
スペシャリストとして、
社会インフラを
築き上げる

W.I.
2013年入社/
工学部 機械工学科
機械
北関東支店 NXつくば

※ 所属はインタビュー時のものです

土木や社会インフラに興味を持った
きっかけは?

機械工学の探究から見つけた、新たな道

私は、工学部で機械工学を学びました。大学では自動車部に所属し、各大学対抗の自動車競技に参加する中で、エンジンや機械部品を整備することに面白みを感じました。この経験から、設計よりも現場で手を動かす仕事に魅力を感じるようになり、就職活動では機械関連の仕事を志望。自動車は趣味として大切にしつつ、職業としては別の道を模索し、メーカーやロードサービス会社など、さまざまな業界を見ていました。

入社の決め手と入社後のイメージは?

想像を超える規模感との出会い

日本道路を知ったきっかけは、大学に届いた求人資料です。工場設備などの機械に関わる仕事を希望していたため、関連性を感じてさらに調べることに。正直なところ、面接の時点では具体的な仕事内容のイメージがつかめていませんでしたが、「大きな会社で機械に携われる」という点に可能性を感じていました。
入社後は機械職として配属され、研修を経て現場に出られることになりました。実際に扱う機械は、街でよく見るようなものではなく、現場のニーズに応じた特殊な機械ばかり。

規模感に圧倒されましたし、機械を動かすために覚えることもたくさんありました。最初に任されたのは、コンクリート打設用の機械のオペレーター業務。「こんな機械を扱えるのか!」という高揚感と同時に、大きなプレッシャーも感じましたが、先輩の丁寧な指導のもと、一歩ずつ技術を習得しました。
現在の主な仕事場は、国や自治体の工事現場、空港、高速道路など、大規模なプロジェクトが中心です。一般の国道工事とは異なり、特殊な技術や機械が必要とされる現場ばかりですが、それが大きなやりがいにつながっています。

仕事で大変だったことは?

特殊建設機械の整備・操作技術を極める

私は、大型舗装工事で使用する特殊機械の点検・整備・修繕を担当しています。工事で使う特殊な建設機械は、1台の操作を習得するだけでも2、3ヶ月かかり、これが最初の大きな壁でした。さらに、現場からは「より施工精度を上げたい」といった要望が寄せられ、それに応えるための機械の改造や新しい装置の製作を並行して行う必要がありました。
特に入社から3年目までは、工事の流れを先読みすることが難しく、日々新しい課題に向き合う毎日でした。現場から応援要請があれば、自らが整備した機械と共に現場へ向かい施工支援も行います。そのため、整備の技術だけでなく、現場で起こる様々な問題への柔軟な対応力も求められました。苦戦する場面も多かったですが、先輩方の丁寧な指導のおかげで着実に成長できました。仕事の最後に先輩と一日の振り返りをする時間があり、それが大きな学びの機会となっていました。
4年目頃から、ようやく工事全体の流れが見え始め、次の段取りを予測できるようになりました。自ら工事の工程を組み立て、それに沿って進行できるようになってからは、仕事が本当に面白くなってきたように感じます。

日本道路で働くやりがいや魅力は?

高度な専門性を持ち、
工事を自分の手で進める喜び

機械職の最大の魅力は、現場監督として工事を管理するのではなく、自分の手で実際に機械を操作し、施工できることです。設計から現場施工まで、機械のメンテナンスや運転操作を通じて工事に直接関われる。自らの手で機械を動かし、工事を進めていけるからこそ、完成したときの達成感は何にも代えられません。

また、私たちは、一般のレンタル会社が持っていない機械を使います。例えば、斜面舗装用の機械は当社独自のもので、必要に応じて改造も行い、突発的なトラブルにも柔軟に対応できるようにしています。入社3年目頃までには、機械を操作し整備するためのあらゆる資格を取得するため、社内でも貴重な存在になれると感じています。
現場では施工の最前線に立ち会うため、機械トラブルや施工不良への対応が品質や会社の利益に大きく影響します。そういった問題が起きた際に、自らの経験や知識、協力業者との連携で問題を乗り越え、円滑に業務を遂行できるのは機械職ならではだと自負しています。
ただ専門性が高い分野なので覚えるまでは大変ですが、トラブル対応などを乗り越えた時には大きなやりがいを感じます。多くの資格を持つことで、自分の力でやりたいことを形にできるのも機械職ならではの魅力です。

印象深かった仕事と、
それを未来につないでいくための
目標を教えてください

海外での経験を活かし、次世代へ技術を継承

最も印象に残っているのは、2020年のマレーシアでの工事です。10台ほどの斜面舗装機械を船で運び、現地スタッフと協力して施工を行いました。日本から持ち込めない機材は現地調達。言葉の壁もありましたが、身振り手振りでコミュニケーションを取りながらなんとか作業を進めました。
しかも渡航当初、ロックダウンで2週間すべての作業がストップするなど、大変な走り出しだったんです。さらに工事中、材料を送るベルトコンベアに重大なトラブルが発生し、日本からの部品調達も難しく、現地での修理を余儀なくされました。20時間に及ぶ作業の末、なんとか復旧にこぎつけました。この経験を通じて、トラブル発生時の工程調整の重要性を痛感しました。また、現地にいる海外事業部の社員とも協力しながら進められたのも、大きな支えでした。
今後は、建設機械にもAI技術や電子制御が続々と導入されていきます。ただ使いこなすには、基本的な技術力が不可欠です。デジタルネイティブの世代に、アナログな技術の重要性を伝えながら、共に新しい技術を磨いていきたいと考えています。

MESSAGE 就活生の皆さんへ

就職は人生の大きな転換点です。私の場合、大学時代の自動車への情熱が、想像もしなかった形で今の仕事の基礎となっています。学生時代の専門知識がそのまま活かせるとは限りませんが「これだけは負けない」という得意分野を持ち、それを突き詰めることは、将来必ずあなただけの強みになります。
「好き」を仕事にできるか・したいかは別として、熱中して取り組んだ経験から得られる学ぶ姿勢や習慣は、どんな仕事にも必ず活きてきます。
機械職は入社してからも学ぶことが多い仕事ですが、自分で仕事の面白さを見出せる人・好奇心旺盛な人なら確実に成長できます。大切なのは「自分でやってみよう」という意欲です。先輩のサポートもあり、一つひとつ経験を積むことで、必ず道は開けていきます。
1日のスケジュール
  • 8:30 出社・朝礼
  • 9:00 機械の仕様検討、工事準備など
  • 12:00 昼休憩
  • 13:00 作業場で後輩の進捗を確認して適宜フォロー、事務作業
  • 17:00 翌日の準備に入り、工事要請の確認をして終業
オフの日の過ごし方
休日は4歳と0歳の娘たちと過ごしています。近所の新しい公園で遊ぶのが定番で、娘たちと一緒にラジコンやボール遊びをすることが自分のリフレッシュにもなっています。ただ悩みもあって…最近は子どものおもちゃの質が高いんです。つい“機械職心”が刺激されて買いすぎてしまいそうになります。

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