
道をつくり、
道が未来をつくる
- S.S.
- 2020年入社/
地域環境科学部 造園科学科
- 工 事
- 東京支店 城北営業所 工事課
※ 所属はインタビュー時のものです
土木や社会インフラに興味を持った
きっかけは?
“ものづくり”って楽しそう
私が道路会社を就職先に選んだきっかけは、高校時代にさかのぼります。建築の仕事をしている姉が、よく家に模型を持って帰って来たんです。模型と向き合う姉を見たり、手伝わせてもらったりするうちに「ものづくりの仕事って楽しそう」という気持ちが芽生えました。
大学は、植物も好きだったので、造園科学科を選択。この時にはまだ、文系の自分が理系の仕事を選ぶとは考えもしていませんでした。大学3年生で所属した研究室が偶然にも土木系だったので、少しずつ土木の世界に興味をもつようになりました。
研究室では、“快適な舗装”について研究していて、せっかくだったら、研究内容を活かした分野、“ものづくり”に携われる仕事がしたいと考えるようになっていきました。就職活動で受けたのは4社ほどです。社会インフラの中でも特に生活に密着していると考えた、道路会社が中心でした。

入社の決め手と入社後のイメージは?
重視したのは“人の良さ”
予想外だった働きやすさ
魅力的な企業はたくさんあったんですが…最後は自分に合うことを重視。会社説明会や面接、面談で何人もの社員の方とお話する中で、日本道路に決めました。一方的じゃない自然な会話ができて、相談もしやすい雰囲気だったんです。大学の先輩から「女性も大切にしてくれる会社だよ」という言葉も、安心につながりました。やっぱり、最大限のパフォーマンスを発揮するには、環境が大事です。
入社後に驚いたことは、予想以上の自由度とメリハリのある仕事です。正直、創業100年目前の会社なので、堅苦しさというか、裁量とかは期待していなかったんです(笑)
実際は工事の進め方を自分で考えて実行できるし、分からない時や相談したい時は力を貸してもらえる。嬉しい驚きでした。あとは、社員を大切にしてくれる会社だなって。実家近くへの配属など、働きやすい環境づくりを意識してくれていると感じます。

仕事で大変だったことは?
現場で積み重ねる、技術と信頼関係
現在は現場代理人として、工事現場の全体管理を担当しています。今の現場は、夜間に行う工事で、最初は慣れるまで少し時間がかかりましたが、今では自分なりのリズムを作れるようになりました。昼夜逆転の生活ですが、部屋を暗くしてアイマスクを使って寝るなど、生活リズムを整える工夫をすることで、しっかり休息が取れています。
実は入社前、現場での仕事に対して「体力的に大丈夫だろうか」「作業員の方々とうまくやっていけるだろうか」という不安がありました。でも、実際に働いてみると、肉体労働をするわけではないので、自分のペースで仕事を進められますし、体調管理もしやすいんです。
現場での人間関係も、想像以上にスムーズでした。作業員の方々は皆さん優しく接してくださり、むしろ女性がいることで話しかけやすい雰囲気になっています。もちろん、工事の内容について質問されたときにはしっかり答えられるよう、事前準備は欠かさないようにしています。一緒に現場を見ながら相談したり、コミュニケーションを取るように心がけることで、良好な関係を築けています。

日本道路で働くやりがいや魅力は?
自分の仕事が、未来をつくる
たくさんありますが、1番の魅力と言えば、誰もが利用する生活インフラを作れることです!友達と旅行をしたときに「ここの道路、私がつくったんだよ」と言えるのは、とても誇らしい気持ちになります。特に、地元の道路工事に携わった時は、子どもの頃から見てきた場所を自分が作り変える、次世代へ繋ぐという、特別な感慨がありました。
最近は、SNSを活用した情報発信や、学校での出張授業など、新しい取り組みにも携わっています。特に小学生への授業では、子どもたちが興味津々に話を聞いてくれて、とても嬉しかったです。

印象深かった仕事と、
それを未来につないでいくための
目標を教えてください
現場で得る発見を力に、女性技術者のモデルケースに

今後は、監理技術者を経験してみたいです。工事の進め方以前に、工事自体を0から自分で考えることができるからです。特に、女性の監理技術者はまだまだ少ない現状です。モデルケースとして、先駆者として、後輩を育てられる存在になりたいです。
印象に残っているのは、3年目に携わった外構工事で、この工事で自分が大きく成長できたと感じました。それまでは舗装工事が中心で、ICT技術に頼ることも多かったのですが、この現場では基礎からの学び直しとなりました。
特に測量では、先輩から「この現場は狭くて複雑な形状だから、まず、自分の手で高さを出していかないと」と指導を受けました。毎日のように「この高さ出して」「この勾配は?」と質問され、最初は戸惑いましたが、丁寧に測量の基本を教えていただきました。杭の打ち方や水糸の張り方、勾配の計算方法など、現場で必要な技術を一つ一つ身につけていきました。
先輩は「ここでしっかり基礎を身につければ、どんな現場でも対応できるようになる」と、時には厳しく、でもいつも温かく指導してくださいました。実際、今でも私の仕事の基盤となっています。この時に学んだ基本があるからこそ、より正確な施工管理ができていると実感しています。
また、防衛医科大学のグラウンド工事もよく覚えています。道路工事とは違って、一つの施設が徐々に形になっていく過程が本当に面白かったです。人工芝の下にアスファルトを敷くなど、普段は見られない構造を知ることができました。ICT技術を活用した施工では、既存の地盤の測量データをもとに設計を行い、その情報を建設機械に送って精密な施工を実現。公式競技場として使用できる高い精度を実現できました。
新しい現場では必ず新しい発見があり、それが技術者としての成長につながっています。特に最近は、ICT施工の経験を積む機会が増えていて、より効率的で正確な工事の実現に向けて、日々新しいことを学んでいます。

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07:50 出社・現場直行前日の準備が済んでいれば、直接現場へ向かいます。
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08:00 朝礼その日の作業内容や安全確認を行います。
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08:00-12:00 午前の現場管理施工管理、品質管理、安全管理などを実施。 作業員の方々とコミュニケーションを取りながら、工事が円滑に進むようにサポートします。
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12:00-13:00 昼休憩
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13:00-17:00 午後の現場管理午前に引き続き、現場の管理業務を行います。
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17:00-18:00 現場作業終了事務所に戻って書類作成などをして、終業

