世界に広がる活躍の場
技術が海を越え、
発展をもたらす

日本道路グループの海外事業は、現地法人を置くマレーシアとタイの2拠点を中心に展開しています。高速道路、空港、サーキット、テストコースなど実績は幅広く、日本道路が創業以来、日本各地で培ってきた高度な技術力は、アジアでも高い評価を受けています。特にASEAN地域における自動車関連インフラの整備では、次世代モビリティの発展を支えています。
各国で求められる技術力
これまで私たちは、アジアやアフリカで海外事業を展開してきました。始まりは、1976年のイラクでの潤滑油プラント工事への技術協力。その後、ザイール(現在のコンゴ)での鉱山舗装工事(1977年)、インドネシアでのタンジュンプリオク港改修工事(1980年)などで実績を積みました。
そして1983年、マレーシアのセレンバン高速道路工事で、本格的な海外進出を果たします。延長63km、インターチェンジ4か所という国家規模のプロジェクトで、日本品質の施工技術が高い評価を受けました。
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マレーシア1983
セレンバン
高速道路工事海外進出の礎となった大規模プロジェクト
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台湾1994
花蓮県秀林郷新田至慶豊道路
第3期工事台湾東部の暮らしと経済を支える幹線道路の整備
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マレーシア1998
セパン F1レーシング
サーキット工事世界最高峰のモータースポーツ施設
1988年には、アジアとヨーロッパを結ぶトルコの第2ボスポラス橋(長さ1,090m)の橋面舗装工事を手掛け、世界レベルの高度な特殊舗装技術を実証。この実績を基に、1989年にはマレーシア、タイ、台湾に現地法人を設立し、アジアに拠点が生まれました。
1990年代以降は、マレーシアでのセパンF1サーキット(1998年)建設や、タイでのバンコク国際空港整備など、より高度な技術を要する工事を次々と手掛けています。また、カンボジアやラオスでも道路整備事業を展開し、アジアの発展に貢献してきました。
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ラオス2004
ヴィエンチャン都市
インフラ整備プロジェクト首都の発展を支える都市インフラの整備
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パラオ2005
パラオ国際空港滑走路
再舗装工事太平洋の島国における重要インフラの整備
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韓国2011
スポワン競輪場PISTE
全面補修工事斜面舗装の高度な技術を駆使
GLOBAL FIELD
グローバルな活躍フィールド
現地法人 | 日本道路マレーシア
国家の重要インフラを支える、
確かな技術

マレーシアでは、1983年のセレンバン高速道路工事を皮切りに、国家の重要インフラ整備に携わってきました。1985年の現地法人設立後は、クアラルンプール国際空港の建設や、F1マレーシアGPの開催実績を持つセパン・インターナショナル・サーキットの新設(1998年)・改修(2016年)など、マレーシアの経済発展を支える重要プロジェクトを手がけています。

近年の代表例が、クアラルンプール国際空港の第3滑走路修繕工事です。空港の24時間稼働体制や断食期間という制約の中、最新の舗装技術と緻密な工程管理を駆使。航空機の安全運航に直結する重要な工事を、わずか1カ月という短期間で完遂させました。

現地法人 | タイ日本道路
アジアの自動車産業を支える、
先進技術

タイでは1989年の現地法人設立以来、高速道路建設や工業団地の造成など、産業基盤の整備に貢献してきました。特に、自動車関連施設で世界最高水準の技術力を発揮し、日系企業の進出支援にも重要な役割を担ってきました。

2024年6月には、タイで初めてとなる本格的な傾斜路面を持つ高速周回路工事を受注しました。この施設は、自動車・タイヤの試験・研究センターの一部として建設されるもので、全長4kmの大型周回路には2kmの傾斜舗装が含まれます。このセンターは、ASEAN域内の自動車製品認証の中核施設となる予定です。当社はこれまでも同施設内で様々な試験路面を建設してきた実績があり、その技術力が評価されての受注となりました。
試験・研究センターの一部として建設されるもので、全長4kmの大型周回路には2kmの斜面舗装が含まれます。このセンターは、ASEAN域内の自動車製品認証の中核施設となる予定です。当社はこれまでも同施設内でさまざまな試験路面を建設してきた実績があり、その技術力が評価されての受注となりました。

グローバル人財が育つ、
日本道路の海外事業

日本道路の海外事業では、若手技術者が言葉や文化の違いに向き合いながら、現地スタッフと一体となって技術力の向上に取り組んでいます。それぞれの国のインフラ整備に貢献する中で、技術力だけでなく、異文化理解力とコミュニケーション能力を身につけることができ、各国で本当に必要とされる技術の実践につながっています。

さらなる挑戦。
進化し続ける技術で、
世界に発展を

進化し続ける技術力と、40年以上の海外事業で得た「現地に根ざした事業展開」を基盤に、世界の発展に挑戦します。世界各地で、経済発展の段階に応じたインフラ整備が求められています。私たちは、シミズグループの海外ネットワークも活かしながら、より多くの国々の持続的な発展に貢献していきます。
