安全運転実技訓練施設

概要

①スキッドコース

特殊な舗装によってアイスバーン状態の道路と同じようにすべり易くしたコースです。 僅か30km/hからのブレーキでも、車は30m以上もスリップし、ちょっとした操作ミスで車は簡単にスピンしてしまうほどの低µ路面です。

訓練概要

今までに体験したことのない危険な状況を自ら運転して体験することにより、車の恐ろしさと安全走行に必要な基礎知識を学びます。

危険回避訓練

障害物への衝突寸前にブレーキ解除とハンドル操作で危険を回避する高度なテクニックを学びます。多くの人は、避けることができずに衝突しますが、これが速度の抑制と早めの制動という最も効果的な手段を再認識することになります。

熟練者

初心者

②スロープコース

凍結した坂道の路面を特殊な舗装で再現したコースです。
コースは上り坂と下り坂があります。舗装表面はスキッドコースと同様にすべり易くしてあります。

訓練概要

凍結した坂路におけるブレーキ操作・発進操作を学びます。

③高速運転コース

高速道路をモデルとしてつくられた高速体験コースです。コースは、速度70km/h以上で走行できる規模と、高速道路の運転中に遭遇する種々の設備(トンネル・降雨・横風発生装置等)があります。

訓練概要

高速道路での運転は特に事故に対する危険予知が重要です。この施設では安全走行に必要な基礎知識・技能を学びます。

④その他

ハイドロプレーニングコース

ハイドロプレーニング現象は重大事故につながります。この施設では挙動と事故回避方法を体験します。

雪ワダチコース

雪寒地等に見られる雪道のわだち路面、この路面におけるハンドル操作を体験します。

豪雨体験コース

道路走行時の急激な降雨による視界不良。このコースでは降雨時の視認性低下と危険度の高さを体験します。

トンネルコース

トンネルの走行は急に景色が変化することで、目の錯覚を引き起こします。

実技訓練用特殊舗装

スキッドパネル

  • スキッドパネルは、プレハブ式中・低µ舗装です。
  • 抜群の耐久性により大幅なランニングコストの削減を可能にします。
  • 路面の種類は凍結路用、圧雪路用の2種類のタイプがあります。
  • 訓練目的に応じた路面状況の選択が可能です。
  • ドライブフィーリングが実際の凍結・圧雪路面と同じ点も好評です。
  • 安全運転センターや県警等のスキッド体験路に広く採用されています。
凍結タイプ(セラミック)
凍結タイプ(セラミック)
圧雪タイプ(バサルト)
圧雪タイプ(バサルト)

高速運転コース(曲面バンク舗装)

  • 高速コースの建設には、広大な敷地が必要ですが、敷地の節約に大きく寄与するのがコース曲線部のバンク化です。
  • 曲線部に傾斜をつけることによって走行速度が高まり、直線部の訓練エリアの拡大あるいは直線延長の短縮化に大きく寄与し、敷地の有効活用が図れます。
  • 特殊施工機械をコンピュータで自動制御し、曲面舗装を確実に施工します。